組織への固執

昨日までの自分よりもこれからの自分の方が優秀だ、という自身と自負があるのであれば、過去に行った実績や、創り上げたモノに固執しなくてもすみます。


そうでない人は、過去の実績に固執したりするのでしょう。


もちろん、独力で、もしくは自分が中心的に取り組んで創り上げたモノは名刺代わりになりますから、それをアピールすることは全然アリだとは思います。



ただ、サラリーマンに多いのが、自分以外の、周囲の人たちの威を借りる人たち。
会社の知名度がどうだとか、自分が中心的に関わっていないであろうサービスや商品がどうだとか、自分の同僚は優秀だとか・・・

もちろん私も会社に居たときは、会社としての価値を最大化するために色々としつこい位に自社のサービスの宣伝やアピールをし続けていました。しかしそういう行為と、自分たちの組織に固執することは、似ているようで違います。


自信が無いからその組織にすがりつくし、すがりつきたいから自分を正当化するために同僚を貶めたり、嘘をついたり。そうやって自信の無い人が組織に固執することで、純粋にプロフェッショナルとして組織の価値最大化を目指している人たちの脚を引っ張り、彼らが嫌気をさして組織を離れ、固執して残された人は結果として利益を享受出来なくなる。そんなサイクルは良く目にします。



不確定性の未来に対してどれくらい自信を持って言うべきか迷いますが、私は、確実に今までよりもこれからの方がいい仕事は出来ると思うし、良いモノヅクリも出来ると思っています。
だからこそ、今まで創り上げたモノに対して固執する必要もありません。

でもそこまでの挟持が無い人は、今の現状維持のまま組織に残り続ければ良いのだと思います。人が創り上げた、たかだか過去の実績にすがりついて、それを「自分がやった」と喧伝したって構わないと思います。その程度のものにしかすがりつけないのであれば、それで良いと思います。



そういう事を色々考えてみて、虚飾を除いて、自分が丸裸になっても、なお魅力があったり確固たる実力がある人というのが理想ですね。自分もどこまで高みに辿りつけるか、精進したいと思います。