サカナクション - ネイティブダンサー


この曲良いな。


サカナクションのボーカル山口さんは、NHK教育でやっていた「佐野元春のザ・ソングライターズ」に出ていた時に、「寺山修司などが好きな文学少年」というお話をされていましたけれど、体言止めの多用や文語的表現の多用など、たしかに文学好きなんだろうなと感じさせる歌詞の世界になっています。


かつて寺山修司は、ネイティブダンサーを「ドサ回りの踊り子」と訳しました。
この辺のニュアンスは、ネイティブダンサーという馬の存在*1を知らないと寺山氏の伝えたいニュアンスは不正確になるかもしれません。


しかし「ネイティブダンサー」という歌名や、たよりなく浮かぶかのような浮揚感のある楽曲など、寺山修司の発言に若干影響を受け、触発されて作られたのかな、と感じさせる曲です。



シンシロ(通常盤)

シンシロ(通常盤)

*1:22戦21勝というダントツの成績を残したが、灰色の馬で「灰色の幽霊」などと呼ばれ畏敬されていたことや、クォーターホースとの混血馬で純正サラブレッドでは無いのではという嫌疑があり、純粋なスターホースとは言えない存在だった。