君がオヤジになる前に
- 作者: 堀江貴文,福本伸行
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2010/10/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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家に帰ったらAmazonから届いていたので急ぎパラパラっと読みました。
「思考停止に陥る事」≒「オヤジ化」
という定義で、ホリエモンの主張を体験談を織り交ぜて20〜30歳の各世代の若者たちに「思考停止に陥らないために」メッセージを送るという書。
各論については突っ込みどころが多いのと、そもそもホリエモンの主張を聖典として唯唯諾諾と丸飲み・丸コピーすることが「思考停止に陥る」「オヤジ化」ということなので、、、たぶんもっと根源的な彼の熱い「思い」を若者に対してぶつけて化学反応を起こしたい、考える一助になってほしい、という本なんではないかなと思いました。
もっとシンプルに「おれは正しい」と言い続けているだけの可能性もありますが。
「思考停止」というキーワード以外に、個人的に感じたのは、
ホリエモンは常に自分の成長を信じている、ということです。
自分は数年後成長して、そのころの自分が今の交友関係のレベルに満足できるとは思わない。
だからレベルの高い人たちに交友関係を鞍替えし、レベルが落ちると思う人は迷わずに切り捨てていく・・・
正直人間味があるとは思えない発言ですが、しかし彼ほどの人間が同じステージをグルグル回るだけのルーチンに満足できるとは思えず、その辺はいい悪いではなく彼のスタンスなのかなと思います。
年をとるごとに「成功」や「レベルが高い」という定義が「≒権威に近い」という形になると、ホリエモンが最も嫌う(ように見える)世の中のしがらみへの迎合という形になるので、彼の発言の基軸が権威にすり寄るようになったら彼も「オヤジ」になった、ということになると思います。
しかし、それは相当先のことなんじゃないですかね。AVのプロデュースを「自分がやりたいから」という理由だけで受けられる今のホリエモンであれば、権威は紙切れ以下の価値でしょうから。