香港国際競走 2010

個人的な旅行で香港に行ってきました。


ちなみに海外に行くのは前の会社に居た人たちのように女性を金で買い漁るのが目的ではなく、今回は香港で開催される「香港国際競走」の観戦のため、です。


The Hong Kong Jockey Club


香港ヴァース

日本馬はジャガーメール(网络电邮)が参戦。


勝ったのはUAEのマスタリー。スローペースを利しての絶妙なレース運びはさすがデットーリという感じなのでしょうか。レース後ウィナーズサークルデットーリジャンプが披露されたのですが、通行人と被ったため写真は撮れずじまいでした。

ジャガーメールは直線出すところが無く右往左往しつつも内から出てきたのですが、最後は脚を無くして流れ込んだ感じの4着でした。同じ4着でも完全に脚を余して僅差の負けだった昨年の方がずっと惜しかったですね。おそらく競走馬としてピークだった昨年に勝てなかったのがちょっと残念です。


香港スプリント

世界のスプリント王決定戦といっても良いレース。短距離路線は香港馬が非常に強いのでレース前から盛り上がっていました。


しかし勝ったのは南アフリカのジェイジェイザジェットプレーン。かつての実績馬が人気を落としながらも実力を発揮した感じでしょうか。2着は僅差でシンガポールロケットマン。ドバイのゴールデンシャヒーンやシンガポール国際でも惜しい2着で、どうも大レースに縁が無いのか。。香港馬はセイクリッドキングダムの3着が最上位。

余談ですが、僕が座っていた席の前にジェイジェイザジェットプレーンとロケットマンの厩務員の方々が座っていました。レース後に背中を叩いて「Congratulation」と声をかけたのですが、興奮していたのか気づかずにウイナーズサークルにすっ飛んでいきました。

写真下の黒人の方です。さすがに笑顔が眩しい。

香港マイル

日本からはエイシンフォワード(荣进快蹄)が参戦。グッドババ(好爸爸)の4連覇がかかるものの近走凡走続きで1番人気は香港のエイブルワン。しかしレース直前でスクラッチ(SCR)というまさかの展開・・・


レースは香港馬のビューティーフラッシュが買って、なんとか地元勢の面目躍如という感じでしょうか。エイシンフォワードは道中上手く立ち回ったもの4着に敗戦。

国際カップ

G1のオーラスは2000mの香港カップ。日本にも来日してエリザベス女王杯を勝った3歳牝馬スノーフェアリーが一番人気でした。

レースの方も、後方から大外をまくって来たスノーフェアリーが快勝。着差以上の圧巻な勝利でした。

雑感

観戦席

香港でも競馬は人気があるのか、モンコックなどの繁華街にWinsのようなものもありますし、香港国際競走の当日は非常に多くのお客さんが来場してごった返します。
(といってもやはり日本ほどでは無いようですが・・)

シャティン競馬場では、普通の席以外にも外国人向け?に解放されている会員席があり、パスポートの提示が必要なのと多少チケットが割高($150)ですが比較的快適に過ごすことができるのでオススメです。

もっとお金が有る方は、キャセイパシフィックのツアー経由で申込むとチャンピオンズサークルという非常にリッチな環境での観戦も可能です。高級ラウンジのような場所でビュッフェやワインの飲食し放題。

キャセイホリデーの「フライト+ホテル」(ダイナミックパッケージ)

私は2年前にこちらのツアーでゴールド席に申し込んたのですが、代理店のブッキングミスのお詫びの変わりかプラチナシートに格上げしてもらったりと、非常に良い思いをした記憶があります。


場内アナウンス

場内は広東語と英語でアナウンスが行われていて、どちらかの言葉が話せれば多分苦労はしないと思います。北京語はあまり通じなかったですね。台湾料理の店くらいでしか通じませんでした。

母国語以外に英語を必ず併用するのは、香港の今までの歴史的経緯もあるのでしょうが、来場者に対するホスピタリティの向上にも一役買っています。
今年5月にシンガポールのクランジにも行ってきたのですが、シンガポールもほぼ同様の状況でした。

翻って、日本の国際競争、特にジャパンカップの当日などの場内の雰囲気が、諸外国を招くような準備がされた状態であるか、、、
日本に有力馬が来ないのは、地理的な条件だとか、賞金だとかだけの理由では無い気がします。

馬券

馬券の種類が非常に多いというのはよく知られていますが、
http://hkeiba.com/bet/index.html

掲示板などに表示されている馬券の売上金額を見ると、一番売れているのが「単勝(Win)」、その次が「複勝(Place)」という状況でした。種類が多すぎて複雑すぎるとより単純なものが好まれてしまうのか、Visitorが多い香港国際競走の日だけの傾向なのかはよく分かりません。

両替

競馬場内で両替も可能です。
僕もそんなに香港事情は詳しくないですが、おそらく香港国内でも屈指の高レートでの両替ができます。競馬資金は直前に競馬場内で両替するのが吉だと思います。



海外旅行客の視点からすると、1日に複数のG1レースが開催されると「観に行こう!」という思いになりますが、1日に1つしか無かったりするとなかなか行こうという勇気が出ません。

日本の場合は国内市場が非常に活況なので「1週間ごとにG1開催の方が売り上げが高い」という経済的合理性から今のような開催スタイルなのでしょうが、しかしやっぱ世界中のホースマンと競馬ファンが集まってくるようなお祭り的な日は、あってくれた方が個人的には嬉しいです。