練習の効果

http://wiredvision.jp/blog/masui/201012/201012141330.html

何かの練習を始めるとき、最初のうちは上達が実感できるものの、続けるうちに上達の速度が落ちたりスランプに悩んだりすることは誰もが経験することだと思います。


(中略)


同じ折り紙を15万回も折り続けて時間を計測するというのは尋常な努力ではありませんが、努力に見合った興味深い結果がこのグラフ(引用注:速度が確実に向上している)にあらわれています。


(中略)


人間の上達曲線にも計算機の学習曲線にもパタンが存在するのであれば、これをうまく活用する方法が考えられるでしょう。たとえば何かを練習しているとき、一度でもうまくいったことがあるならば、その後で多少スランプが続いたとしても「脳の中で試行錯誤が行なわれているのだ」と解釈して練習を続ければ、一定期間後にスランプを脱出できる可能性は高いでしょう。

折り紙を折る速度の測定を15万回行い、その速度がどのように向上したかをプロットしてみたらしい。物凄い根気です。。


上昇曲線の特徴としては

  • 練習回数と上達度は巾乗則に従う
  • スランプの時期がある
  • 値の揺れのパタンがある

という感じのようです。ものすごく文系的に通俗的に解釈すると、「継続は力なり」という感じなのでしょう。いくつかスランプな時期を迎えても、正しく継続さえすればかならず上達する、と。



ちょうど同じような話を中国語教室で先生としたのですが、中国語(に限らず語学全般でしょうが)の上達の秘訣は、とにかく何度も練習する、ということでした。


先生が受け持った生徒の中で一番上達した人は、同じ文章を速読で70回くらい声を出して読む、という訓練をしているらしいです。
速く読む事を繰り返すことで文章を読む力も上がるし発音・発生も上達し、速い読み上げで耳がなれるのでヒアリングも上達する、と。


個人的にもこのメソッドを体験してみましたが、たしかに有効な感じがしました。ゆっくり読んでいるとたどたどしくても何とかなりますが、速く読もうとするとごまかしが効かない。

しかも、我々が「速い」と思っている速度は、ネイティブな人たちにしてみれば「普通」な訳ですから。


もちろんいい加減な発音・発話のまま練習を繰り返しても変なクセがつくだけなので、正しい形に矯正可能な状態で練習を行うのが大事ではあると思います。

しかしやはり、「継続」に勝るものは無いな、と感じた次第です。