結論を出すこと

世の中には色々な考え方、文化があり、ある人の正しいはある人には正しくないのは当たり前。

同じ人間でも100%わかり合う事は難しいし、同じ人間である以上100%分かり合えないことも考えにくい。


その中で落とし所を見つける、というのは曖昧な領域でゆるやかな鎖・境界を設け、物事に名前を付けるということで、物事を単純化する作業。
合意のもと前に進むための推進力にもなるし、安易なレッテル張りや偏見、思考の硬直化を招くこともある。


しかし物事を整理して名前を付けるというのは全能感もはらんだ甘美な誘惑を持っているもので、その誘惑はなかなか抗いづらいものがあります。
ただ、「結論を出す」というのと「思考停止」は背反関係でいつも隣にいるので、気を付けなければいけないなといつも思います。


対外的なコミュニケーションとしては適度な曖昧さの境界を早めに提示しつつ、自らの決断は出来る限り極限まで遅らせるのが良いのかな、なんて思っています。